「BIERPONG」と「WINE & SEX」は最近のEU商標出願事例であり、これらは欧州連合知的財産庁(EUIPO)によって商標登録を拒絶された。
「BIERPONG(ビアポン)」はオランダやドイツにおける飲酒を伴うパーティゲームで、ピンポン玉をテーブルにバウンドさせてからグラスに入れるゲームだ。EUIPOによれば、この商標が「飲料用グラス」を指定商品として出願された場合、それは単に製品の用途を記述するものにすぎないため、識別力を欠くこととなり、したがって、商標として登録することはできないという結論だ。
では、「WINE & SEX」という商標はどうだろうか。出願人は、第41類(娯楽)及び第43類(ホスピタリティサービスの提供)の役務を指定して、本標章をロゴ化して出願した。「WINE」および「SEX」の語は、第41類および第43類の役務を記述するものである。唯一、識別力を有する可能性のある図形的要素は書体であったが、これによって付加される識別力は不十分であると判断された。したがって、本件もまた商標登録は認められなかった。
一方で、文字商標として登録が認められたのが、アルコール飲料及び非アルコール飲料を指定商品とする「CECI N’EST PAS UN NEGRONI(これはネグローニではない)」という商標だ。ネグローニはイタリア発祥のクラシックカクテルだが、どうやらこの否定表現は、商標に識別力があるとみなされるには十分であったようである。これは驚くべき結果だと言うべきだろう。というのも、消費者が実際にこのような否定表現を商標として認識するかどうか疑問の余地があるからだ。特に、商標権者がこの商標を「ネグローニに代わる代替飲料」に対して使用しているようであることを踏まえれば、なおさらである。
