ロレアルの化粧品ブランド「NAKED」は、業界で既に周知の存在になっている。
「NAKED」ブランドは、2010年代初頭、ニュートラルで「ナチュラル」な色調を特徴とするアイシャドウ・パレットとして注目を集めた。「NAKED」は「裸」を意味するものではなく、肌色に調和し、より控えめな印象を与えるメイクアップ・スタイルを指すものだ。「NAKED」は、コアなコスメ愛好家をはるかに超えて急速に広く普及した。
ロレアルの「NAKED」ブランドの識別力は、最近の異議申立において問題となった。ロレアルは、化粧品を指定して出願された欧州商標「NAKED SUNDAY」に対し、異議申立てを行った。これに対し、「NAKED SUNDAY」商標の出願人は、「NAKED」は記述的文字にすぎないと主張した。出願人によれば、「NAKED」という文字は単に「純粋」「未加工」「無添加」といった製品の特徴を示すものであるとし、これを裏付けるため、出願人は「naked」という文字の一般的使用を示す証拠を提出した。
しかしながら、欧州連合知的財産庁(EUIPO)は、この主張を認めなかった。提出された証拠は主として英語とフランス語での説明に関するものであり、例えばイタリアの公衆に対する「NAKED」という文字の認識については何ら示さなかった。さらに、イタリアの公衆に関する証拠でも、「NAKED」が化粧品との関係において記述的表現であることを立証するものではなかった。
EUIPOは、このような点について意図的に高い立証基準を設定している。ある標章が記述的であると主張する者は、関連する公衆の認識において、その標章が出所表示としてではなく、主として製品特性を示すものとして理解されていることを示さなければならない。本件においては、「NAKED」が化粧品分野において「無添加」「純粋」「ナチュラル」といった意味で使用されていることを示す具体的証拠は存在しなかった。単なる連想や示唆的意味合いのみでは十分ではないとされた。
結論は驚くべきものではない。両商標は類似すると判断された。そして、混同のおそれが認められることから、「NAKED SUNDAY」商標の登録は拒絶された。ロレアルにとっては見事な勝利となった。
