2026-03-05

EU:ランボルギーニ家の内紛 - Knijff Trademark Attorneys

ランボルギーニは、高級スポーツカーの製造業者として世界的に広く知られている。
ランボルギーニは、パワー、デザイン、そしてイタリア的な華やかさと不可分に結びついている。しかしながら、あまり知られていないが、ランボルギーニ(Lamborghini)という名称は広範に使用されている事実がある。トニーノ・ランボルギーニ・グループ内において、「Lamborghini」はコーヒー、エナジードリンク、アルコール飲料等の製品にも使用されている。したがって、「Lamborghini」は自動車ブランドにとどまらず、複数の区分において商標登録を有する、広範なライフスタイル・ブランドでもある。  

これは表面的な姿であるが、その華やかな表向きの背後には、家族的利益や商業的利益の双方に関わるランボルギーニ家内部の緊張が存在する。あたかもテレビドラマ「Succession」の一場面に登場しても違和感のない状況だ。トニーノ・ランボルギーニS.p.A.(以下、「トニーノ・ランボルギーニ」)とテヌータ・ランボルギーニS.r.l. Società Agricola(以下、「テヌータ・ランボルギーニ」との間で最近生じた「Lamborghini」商標を巡る紛争は、ランボルギーニの名称およびイメージの支配権をめぐる対立と評するほかない。

被申立人であるテヌータ・ランボルギーニは、ワイン農園を運営し、「Lamborghini」の名称の下でワインやその他のアルコール飲料を販売している。同社は最近、欧州連合商標(EUTM)として動きの商標を出願した。この商標は、「Lamborghini」の名称およびその上部に雄牛の図柄を付したボトルが回転し、さまざまな色で点滅する様子を示す動画から構成されるものである(商標見本は本文に含まれている)。

これに対し、トニーノ・ランボルギーニは当該出願に対して異議申立てを行った。両社はいずれもランボルギーニ関連企業の広範なネットワーク内で相互に関連していることから、この点は注目に値する。また、本件はテヌータ・ランボルギーニが「Lamborghini」の名称を含む商標を出願した最初の事例ではなかった。

トニーノ・ランボルギーニが引用した先行商標について真正な使用を立証すると、異議申立ての帰趨は比較的明白であった。両商標は類似すると判断され、異議は認容された。この判断において決定的であったのは、両商標がいずれも「LAMBORGHINI」という文字要素と雄牛の図柄を共通に含んでいた点である。出願に係る動きの商標の動的性質は、この結論を左右するものとはならなかった。

複数の派生ブランド、権利者および利害関係者が交錯する世界的著名ブランド。このような構造の下では、知的財産権は本来、このような紛争を回避するために、厳格かつ集中的に管理されていることが期待される。しかし、本件が示すとおり、必ずしも常にそうであるとは限らない。いずれ本件自体がドラマ化される日が来るのかもしれない。

本文は こちら (Lamborghini family feud)