2019-08-26

EU:最近争われたロゴの非類似例 - Knijff Trademark Attorneys

ブランドを見たとき、消費者は主に文字に目が行きがちだが、色を含むグラフィック要素もブランドを識別するのに役に立つ。白いイタリックの文字に赤い缶といえば、すぐにコカコーラを思い浮かべるだろう。

多くの場合、ロゴを商標として登録することを勧めている。しかし、どのようにロゴを商標登録し適切に保護できるだろうか?文字と一緒に登録する?それともグラフィック要素だけを個別に登録する?これは現在および将来のロゴの使用に大きく依存する。ロゴを常に文字と組合せて使用し、個別に使用することがないのであれば、文字と組合せて登録する必要がある。グラフィック要素だけの登録は追加的な登録として推奨される(予算が許せば)。

ロゴの保護に関して、ロゴの背後にある概念は侵害の構成要件として決定的なものではないことを覚えておくのは大切なことだ。衣料品ブランドのロゴに馬が描かれているという事実は、第三者のいかなる馬のロゴを止めることができることを意味しない。二つのロゴに(かなり高い)類似性がなければならない。

最近の例に、2つのワインのロゴの争いがある。両ロゴ(上図)ともに絵筆で表現した円で構成されている。EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、これらのロゴには十分な違いがあるとの判断を下した。色が違うし、一方の円は粗く他方の円は粗くない。また、1つのロゴには文字が組み合されている。一見すると両商標にある程度の類似性が見られるが、厳密に評価すると混同の虞を防ぐいくつかの違いがある。

本文は こちら (What’s in a logo)