商標問題を見ていると、時々「ほんとに?」と思えるようなケースに遭遇することがある。出願人はちゃんと調査をして出願しているのか、それとも…
ジュリアス猿(Julius the Monkey:左掲)の生みの親、ポール・フランクは下掲図の猿の出願を見たとき、ジュリアス猿と同じだと考えた。このEUへの出願はある中国企業によるもので、衣類等を指定商品にしている。両者のロゴとも猿を描いており観念的には同一だが、外観的にも類似している。色が同じで、目、耳、顔が類似している。多少異なっているのは髪の毛と体が付いているかいないかであろうか。 EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、相違する体の部分に顕著性はなく、他の相違はあまりないので消費者が混同する虞が高いとして、殆どすべての商品で登録を拒絶した。明らかな猿真似!
本文は こちら (Paul Frank anti-aping)