2017-02-08

EU:「AC」商標紛争 ACホテルズ vs ACミラン - Knijff Trademark Attorneys

ミラノを本拠地とする著名なサッカークラブ、ACミランはEUIPO(欧州連合知的財産庁)に、様々な商品・役務を指定してロゴの商標出願を行った。その中には43類(飲食物の提供,宿泊施設の提供ほか)の役務が含まれていた。しかし43類の商標出願は、ACミランの競合相手ではなく、ACホテルズから異議を申立てられた。

「AC」部分はACホテルズにとって要部であり、ACホテルズにとって最も重要な役務の属する43類のAC‐商標を保護する必要があった。ロゴと文字商標「AC HOTELS BY MARRIOTT」に加えて、文字「AC」はACホテルズにとって大切な資産なのである。

しかし、両商標は十分に非類似であるとして、ACホテルズの異議申立ては棄却されてしまった。共通する唯一の要素は「AC」であり、EUIPOは以下のように判じた。「ACミランの標章にある文字「AC」は標章の真中に位置する極めて小さいサイズのものであるので無視できる要素であるといえるし、この複雑な標章が持つ他の視覚的に優れた要素ゆえに一見して目立たないため、文字「AC」は関連する公衆によって無視されている可能性が非常に高い」。

 

 

 

 

 

本文は こちら (AC fighters: AC Hotels versus AC Milan)