商標法で最も悩まされる問題の1つに識別力がある。この問題は単に非伝統的な商標同様文字商標にも当てはまるが、近年EUでも図形商標の商標登録が拒絶されるケースが目立っている。これは、図形商標の審査基準が変更されたことによるものである。図形要素もまた記述的に表すことができる。文字が記述的であれば、図形要素が一般的なグラフィック要素で構成されている場合や、図形要素が指定する商品・役務を示しているような場合は、ロゴ全体の商標登録が拒絶される。
最近、下図のロゴの商標登録がEUIPO(欧州知的財産庁)によって拒絶された。文字要素が説明的で、図形要素もまた普通に記述的であったからであろう。
最後に、商標登録できない商標には、非常に単純な説明的な文字や非常に複雑な文字などが含まれる。また、「®」サインは登録商標であることを意味する記号である。この標章「®」そのものも、もちろん拒絶された。
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