理事会規則（EC）207/2009を成文化したEUTM（欧州連合商標）に関する2017年6月14日の欧州議会及び理事会規則（EU）2017/1001がEU公報（Official Journal）に掲載された。
2017年10月1日から規則（EC）207/2009に代わって、規則（EU）2017/1001が適用される。二次法（Secondary Legislation）では、2017年5月18日に委任規則（EUTMDR）が、2017年10月1日からは実施規則（EUTMIR）も適用される。
この改正により、EU商標制度がより効率的になり、制度にまた一貫性を持たせることでインターネット時代に適応させることを意図している。主な改正分野は以下の通り；
- 視覚的表示要件の廃止
- 証明商標の導入
- EUTM出願と共に優先権主張を申請するための要件
- 従属的な主張（subsidiary claim）として獲得した識別性を求める可能性
- 異議申立て手続に伴う取消手続に関する規定の整理
- 実証目的（substantiation purposes）のオンライン情報源の認識
- 簡素化された翻訳要件
- EUIPOとの間の電子的通信手段の受入れ強化
- 証拠の構築と提示に関する厳格な公式要件の導入
- 審判に関する規定の整理
プレスリリースは こちら （Codified Version of EUTM Regulation Published）