2017-08-14

EU:シカゴ・ブルズ、商標紛争では大敗北 - Knijff Trademark Attorneys

アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ市に本拠を置く全米プロバスケットボール協会(NBA)に所属するシカゴ・ブルズは、20世紀最後の10年間、マイケル・ジョーダンをキャプテンに無敵のチームとして伝説となった。1990年代負けを知らないチームは、今回「Chicanos Bulls」の商標所有者を破ることはできなかった。

2014年にシカゴ・ブルズは、「Chicanos Bulls」商標の登録に異議を申立てた。「Chicanos Bulls」商標は、ジュエリー、時計、皮革製品を指定して商標出願されたものだが、シカゴ・ブルズは、「Chicanos Bulls」商標がシカゴ・ブルズの商標に類似しており、「Chicanos Bulls」商標が登録されると、シカゴ・ブルズ商標と混同を生じさせ、商標の希薄化を招き、ブランドの評判を損なうと主張し、シカゴ・ブルズ商標の欧州における著名性を証明するための膨大な証拠を提出した。

EUIPO(欧州連合知的財産庁)異議部の判断は明快なものだった。
異議申立人が提出した証拠は、シカゴ・ブルズ商標の著名性を立証するのに十分ではない。なぜなら、当該商標がEU加盟国のいずれの地域でもよく知られていることを示しておらず、先登録商標が過去5年間に関連する領域で真に使用されたことを証明するには不十分であり、また、EUIPOは混同の虞はないと判じ、異議申立てを棄却した。シカゴ・ブルズの大敗北であった。

本文は こちら (No bulls eye for Chicago Bulls)