中国の経済成長の急成長から高品質成長への転換に伴い、中国商標ブランドの国際化が加速し、国際市場における中国ブランドの知名度や競争力も高まっていることが、人民日報社主催の2017年中国ブランドフォーラムで明らかとなった。
同フォーラムで国家工商総局の劉俊臣副局長は次のように紹介した。2017年、中国の商標登録数は累計1700万件で、世界全体の40%を占めるようになった。中国の商標出願数の増加は世界の増加数の80%以上を占める。また、世界ブランドランキングTOP100にランク入りした中国本土ブランドは2012年の1つから2017年の13個になった。
中国は名実ともにブランド大国になり、国際市場における中国ブランドの影響力は日ごとに増している。国務院国有資産監督管理委員会の徐福順副主任は、「例えば、航天科技社、中航工業社などの企業は「神舟」、「長征」などの自主ブランドを世界で一定の知名度を有するものにした。高速鉄道、原発、特高圧送電網などのブランドは<国家の名刺>となった」と述べた。
それでも、国際ブランド強国と比べると、中国はブランドの国際化においてまだ大きく引き離されている。劉俊臣副局長は「中国では毎年500万件以上の新規商標出願が提出されるが、そのうち外国に登録出願されるものがわずか5%しかない。一方、先進国ではこの割合が40%以上もある」と語った。
国務院新聞弁公室の郭衛民副主任は、「ブランドは国の競争力の総合的な反映、経済発展のエンジン、企業文化の魂、供給体制と需要構造の向上の重要な方向でもある」と述べ、中国ブランドのレベルアップと強化を促進するには、より豊かで多元的で、スピーディで便利に、効率よく精度高く、広範囲に交互するブランド伝播を展開し、伝播の深さ、広さ、度合いを絶えず強化しなければならないという認識を示した。
中国経済は急成長段階から高品質成長段階に転換したが、目下のところ発展モードを転換し、経済構造を最適化し、成長の原動力を転化する難関突破の時期に入っている。専門家は、供給体系の品質向上を主な方向として、中国経済の質的優位性を大幅に強化し、「中国製造」から「中国創造」へ、「中国のスピード」から「中国の品質」へ、「中国製品」から「中国ブランド」への転換を推進しなければならないとみている。
「時代は中国ブランドが綺羅星のごとく居並ぶように求めている。それが実現されたときこそ中国経済のモデルチェンジの成功となる。」海南航空公司の陳峰主席はこのように語っている。