特許庁は、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)に関する機能改善を平成31年5月リリース予定で検討していることを公表した。
検討中の商標に関する主な機能改善は以下のとおり;
1. タイムラグの改善
これまでの特許情報プラットフォームでは、特許庁で書類が発出されてから約3週間後に審査・審判経過情報が参照可能となっていたが、機能改善に伴い、原則、特許庁で書類が発出された翌日に審査・審判経過情報が反映される。
2. 提供される書類の範囲拡充
これまでの特許情報プラットフォームでは、商標における審査段階の書類の内容を確認することができなかったが、機能改善に伴い、商標の審査段階及び審判段階における書類として、例えば、平成31年1月以降の拒絶理由通知書、意見書、手続補正書、面接記録、応対記録等、多くの書類の内容が新たに照会可能になる。
3. 検索対象の拡充
権利が消滅した商標も含めて検索対象とし、検索結果画面に権利の存続状況もあわせて表示される。
4. 機械翻訳の改善
特許情報プラットフォームは機械翻訳エンジンを刷新し、ニューラル機械翻訳等による訳質が向上した英語翻訳を提供する。
5. 使いやすさの改善
以下の機能の追加・改善が予定されている。
* キーワード、文献番号による、四法(特許・実用新案・意匠・商標)での横断的な検索(検索結果は、文献種別毎にタブに分けて表示)が可能になる。
* 検索結果が上限を超えた場合に自動絞込(日付で自動絞込を行い、日付の新しいものから検索結果の上限までをリスト表示)を行う。
* 検索結果のリスト表示で検索項目毎のソートが可能になる。
* 単一図面の拡大操作、回転操作等が可能になる。
* HTML5の機能で検索式の再利用が可能になる。
機能改善の詳細は こちら