米国郵便公社は、切手で使用した「自由の女神」を間違えたために、350万ドル(約3億8500万円)を支払う羽目になってしまった。
2010年、米国郵便局は、「自由の女神」の写真を使用して「フォエバー」切手を発売した。 しかし、実際に使用した写真は、本物の「自由の女神」ではなく、ラスベガスにある「自由の女神」の写真であった。
3年後、ラスベガスの像を作成した彫刻家ロバート・デビッドソンは、著作権侵害で郵便公社を訴えた。 先週、米国の裁判所はデビッドソン勝訴の判決を下し、350万ドルの損害賠償を認めた。
裁判でデビッドソンは、彼の作成した複製の「自由の女神」は、ニューヨークの「自由の女神」とは十分に異なっており、オリジナル作品とみなされるべきだと主張していた。
米国郵便公社は、切手を発行してから3ヵ月後にニューヨークの「自由の女神」ではないことに気が付いたが、切手の人気が高く販売し続けたということが訴訟で明らかになった。
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