三菱鉛筆株式会社は、1958年10月1日に発売を始めた鉛筆『uni(ユニ)』と1966年発売の鉛筆『Hi-uni(ハイユニ)』のカラーが、平成30年9月7日に特許庁により「色彩のみからなる商標」として登録されたと発表した。
『ユニ』は色とワインレッドの混合色であるユニ色と黒の組み合わせが、『ハイユニ』は同ユニ色と黒と金の組み合わせが、それぞれ「色彩のみからなる商標」に登録された。特許庁によると登録は国内で5、6番目となる。今回の登録は、これらの色の組み合わせが『ユニ』および『ハイユニ』を想起させる高い識別性があり、ユニブランドとして全国的に広く認知されたことによるものと考えられている。
【登録された当社の「色彩のみからなる商標」概要】
「ユニ」について:
■鉛筆軸のカラーは、世界に1つだけの『ユニ色』
シンボリックな色とデザインを目指し、他社の鉛筆で使われていない色の中から更に約160種の色候補に絞り、日本の伝統色である蝦茶色と、高級感のあるワインレッドを配合した『ユニ色』が生まれた。世界のどの鉛筆にもないこの色は、上位シリーズ『ハイユニ』でも採用されており、この塗り色をアイデンティティとして採用し、発売時から現在まで変わらずに伝承している。
■「世界に誇れる国産鉛筆」として開発された『ユニ』
1950年代、欧米では日本の鉛筆の評価は低く、戦後日本の鉛筆はデザイン・品質とも海外の輸入品の模倣と揶揄されていた。そのような中、輸入品の影響から脱却し、日本独自の“世界に誇れる国産鉛筆”を目指し、高級鉛筆の開発が行われ、1958年『ユニ』は誕生した。
■ネーミングにこめられた「ただ1つのなめらかさ」
『ユニ』は英語で「ただ1つの」を意味する接頭語であり、フランス語では「なめらかな」を意味することから名づけられた『ユニ』は、1958年の誕生以来現在も変わらず愛され続けるロングセラー鉛筆となり、企業と製品の信頼を表すブランドとして、世界各国で展開されている。『ハイユニ』は『ユニ』の上位シリーズとして開発、販売されている。
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