2017年にフォルクスワーゲンがコンパクトカー「Polo」の雑誌広告を掲載した後、中国の現代美術家で活動家のアイ・ウェイウェイ(艾未未)は、美術館や作家の許可なしに作品が広告の背景とした使用されたとしてフォルクスワーゲンを著作権侵害で提訴した。
ウェイウェイは、ガーディアン紙と自身のブログに、「これらの行為は私の知的財産権と道徳的権利の明らかな侵害であり、さらに重要なことには、グローバル資本主義の時代における企業の権限と責任についてのより大きな疑問を投げかけている」と投稿している。
この作品は、2017年の世界難民デーのために制作された展示物で「Soleil Levant(日の出)」と題されたもので、リスクを冒して地中海を渡りヨーロッパに到着した移住者が着用した3,500以上の救命胴衣で構成されている。作品はコペンハーゲンにあるKunsthal Charlottenborg美術館の正面に展示されていた。
広告は、作品や作品の意味について全く言及することなく、美術館を背景にレンガ壁の前にオレンジ色の車を配している。
Source: dw.com
2019-05-30