2019-09-03

EU:車のプジョー、プジョー家との争い - Knijff Trademark Attorneys

フランスで同一商標の争いがあった。一方は車のプジョー(Peugeot)で、他方はプジョー家(Peugeot)だ。

車のプジョーは、玩具や娯楽サービスを含む19以上の区分で「PEUGEOT」が欧州で出願されたのを知って驚いたことだろう。自動車などに関連していないことは明らかだが、将来の出願や新製品などを見据えれば、他人の「PEUGEOT」商標が多くの区分で存在することは望んではいなかったはずだ。

したがって、車のプジョーは異議を申立て、「PEUGEOT」は著名な商標で、あとから出願された商標「PEUGEOT」は、先行する商標の評判と識別性にフリーライドできてしまうと主張した。もちろん、車のプジョーはそれを立証しなければならない。まずは商標の評判からだ。これは難しいハードルとなることが多いが、車のプジョーはこれに成功する。この欧州商標は自動車の分野で著名であると。

関連する公衆が問題の商標を見たときに両商標間に関連を見出すか想定することと同様、標識間の類似性も前提となる。これは、ほとんどの製品とサービスで想定されるだろう。次に、希釈化の虞があるかフリーライドの虞があるかどうかという問題についてだ。興味深いことに、プジョー家は1810年から「Peugeot」標章を使用していた。この長期間の使用により、EUIPO(欧州連合知的財産庁)はフリーライドや希釈化の虞を認定しなかった。したがって、車のプジョーの異議は認められず、多くの区分で「プジョー(PEUGEOT)」商標を容認しなければならなくなった。

本文は こちら (Driving backwards)