新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、商標五庁(TM5)と意匠五庁(ID5) が以下の共同メッセージを発表した。
世界の五大意匠庁及び商標庁から成るID5及びTM5は、COVID-19により引き起こされたパンデミックの影響を受けた全ての方々に対する支援を表明すると共に、商標権者や意匠権者、及びそのユーザーの援助に対し全力で取り組むことを、ここに改めて確認する。
本パンデミックは世界経済に甚大な影響を与えているところ、世界の経済生産に占める知的財産権集約型産業の割合の大きさを踏まえ、パートナー庁は、企業活動の活性化を助ける上での自庁の役割を認識している。
信頼性が高く即応性もあり、機能性にも優れた知的財産権制度は、事業の安定性、継続性、成長を確保する上で重要である。コロナによるパンデミックを受け、パートナー庁は、商標権者や意匠権者支援のため、個々の取組や各庁協働の取組を実施している。例えばこれら取組には、手続期限の延長、電子通信の拡大、事業継続性確保に向けたテレワーク環境の強化、バーチャルによる研修等の開催、パンデミックの対応に関連する製品やサービスの出願に係る審査の優先的実施、といったものが含まれる。
パートナー庁による協働的な取組においては、よりユーザーフレンドリーであり相互運用可能な商標・意匠制度へ向けた取組、顧客中心の信頼し得るサービスの提供、中小企業に対する支援を、今後も引き続き重視していく。我々のこれまでの取組に基づき、以下を継続するものとする。
* パートナー庁間での、バーチャルによるコミュニケーションややりとりの促進及び強化;
* テレワーク構築へのソリューションに関する成功運用事例の交換、及び持続的なサービス確保へ向けた、本成功事例以外の柔軟な運用事例の交換;
* 審査業務向上のための新技術利用に関する情報と経験の共有;及び
* ユーザー向けサービスの促進のため、世界知的財産機関との協力及び相乗効果の醸成
パートナー庁はパンデミックに対応する取組において一丸となり、国際知的財産権制度を引き続き強化する。
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