2021-07-12

EU:フェスティバルの名称に似た商標は…? - Knijff Trademark Attorneys

近年、フェスティバルを開催することは大きなビジネスになっている。そして間もなく新型コロナウィルスによる制限なしに踊れるようになれば、フェスティバルはもっと増えることだろう。それぞれのフェスティバルには、音楽、デザイン、構成などで特徴的な要素がある。この点で、名称の選択は非常に重要で、名称(+ロゴやデザイン的特徴)はしっかりと保護されなければならない。

アメリカの有名なフェスティバルである「Coachella(コーチェラ・フェスティバル)」はこのことをよく認識しており、EUでもその名称を商標として登録している。幸運にも、「Coachella」は、EUで商標出願された「Coachilla(オンラインでキャリア・コーチングを受けることができるプラットフォーム)」を見つけた。このサービスは、一般的なフェスティバル来場者が思い描くものとはちょっと違う。

「Coachella」フェスティバルの来場者は、「Coachilla」と混同するだろうか?

EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、少なくとも虞はあると判断した。「Coachella」と「Coachilla」商標の違いは殆どないが、両商標が使用されるサービスには違いがあるとも言える。EUIPOは評価の結果、両商標のサービスには類似性があると判断した。

結局、「Coachella」は商標を守ることに成功した。「Coachella」フェスティバルの来場者にとっては朗報だろう。

本文は こちら (Ready for a festival or a career coach?)