TikTokの人気ブランド40社を対象とした24時間の調査で、グッチがロレックスを抑えて、「TikTok上で最も模倣された高級ブランド」という望ましくない結果になったことが分かった。このことからも、人気プラットフォームにおける知的財産権の監視と行使の必要性が改めて浮き彫りになった。
Money.co.ukが6月に発表した調査によると、高級ファッションブランドのグッチは、「TikTokで最も模倣されている高級ブランド」とされており、「#fakegucci」、「#guccifake」、「#fauxgucci」などのハッシュタグが24時間で1,360万回以上再生されていた。2位は時計メーカーの「ロレックス」で1,170万回、3位は「ルイ・ヴィトン」で200万回、4位は「ディオール」の28万回であった。
今回の調査結果は、ソーシャルメディア上での模倣の蔓延に再びスポットライトを当て、TikTokのようなアプリは、ブランドオーナーが消費者とつながり、マーケティングを行うための貴重な手段を提供しているものの、模倣品の不正取引を含め、監視・取締りが必要な権利侵害や評判の問題も相当数存在している事実も明らかにした。
オンラインブランド保護戦略の策定
最近のホワイトペーパー「ブランドオーナーのためのTikTokガイド」でも紹介されているように、企業がこのようなSNSプラットフォーム上で自社ブランドの悪意ある利用を特定し、それに対処するためには、明確なオンラインブランド保護戦略が必要だ。
特に、TikTokでは、なりすましや偽装アカウントのリスクが大きいため、ブランドオーナーは、監視・取締りプログラムにTikTokを追加するとともに、不正なユーザーの排除や「認証済みアカウント」の認証バッジ取得などで、この分野での存在感を高めるための投資を検討するよう勧めたい。
侵害や偽造のリスクが高まる中、ウォッチングも重要で、ブランドオーナーが効果的に行動するためには、このような脅威が確認された場合、迅速かつ適切な対応を取る必要がある。ここでは、半自動の権利行使ツールによってテイクダウン要求や停止通告書などの「一括」権利行使メッセージを送信する際に大きな違いをもたらされる。
殆どの有名アプリ同様、TikTokはブランドオーナーがサイト上の侵害製品や投稿の削除を要求するためのツールを導入している。Novagraafのオンラインブランド保護サービスは、TikTok上の著作権・商標権侵害に対処するために万全の体制を整えており、積極的な監視を提供している。
もちろん、警戒すべきアプリはTikTokだけではないが、InstagramやSnapchatなどは、消費者を惹きつけ、マーケティング費用を呼び込むという点で、すでにTikTok同様に取り組みを強化している。
本文は こちら (The most popular brands on TikTok… for counterfeits)