2021-10-11

日本:Nishika(株)が特許庁と「AI技術を用いた商標画像検索」のコンペティションを開催

AI・データサイエンスに特化したコミュニティプラットフォーム「Nishika」を運営するNishika株式会社は、2021年11月より「商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)」(以下、「コンペ」)を、特許庁と共に開催すると発表した。

<コンペの概要>
*名称:商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)
*URL:https://www.nishika.com/competitions/22/summary
*コンペ開始:2021年11月中予定
*コンペ終了:2022年1月末予定
*入賞者決定:2022年2月中予定
*賞金総額:50万円

<コンペの背景>
 世界的に商標の出願件数は増加傾向にあり、国内でも2020年の出願件数は約18万件と2013年の1.5倍にまで増加しており、今後もこの傾向は続くと見られており、出願された商標の審査期間を延伸させないために、より効率的な審査業務の実現と審査品質の確保を両立することが求められる。
 特許庁は、より効果的かつ品質の高い審査を実現すべく、商標審査の一部にAI技術を導入する取組を進めているが、その一環として、先行図形商標の検索のために、AI技術を用いた画像検索システム(イメージサーチツール)を開発し、実際の審査で試験的に導入しているが、このイメージサーチツールは、精度について一定の評価を得ているものの、例えば、商標の部分的な一致に係る画像検索については引き続き改良の余地があり、日進月歩で進捗する機械学習技術の発展に合わせ、より有効な技術を取り入れていくことが重要で、本コンペでは特に改善の余地があると思われる商標の部分的な一致や色彩の濃淡等に係る画像検索の精度向上を目的として、類似商標画像の検出を評価する。
 コンペは、実際に審査されている商標画像の実データと審査官による審査結果の正解データを用いた実用的なコンペティションになる。
利用データ:特許庁が提供する商標画像検索用データセット(数十万件)

プレスリリースは こちら