2022-02-02

台湾:誤認混同の虞に関する審査基準を改訂 - TIPO

TIPO(台湾経済部智慧財産局)は、EUIPO、JPO、USPTOの審査基準及び台湾の司法実務を参照し、商標出願審査時に誤認混同の虞を評価する際のガイドラインをより具体的に示すことを目的として、「誤認混同の虞に関する審査基準」を改訂した。2021年10月27日に公布・施行された。

主な改訂ポイントは以下の通り;
1.商標の類似について
今回の改訂では、商標要素の識別力評価、商標全体の評価、結合商標の各要素間の比較、既存の文字/フレーズと称呼の類似性判断の原則が示され、事例を交えて包括的に説明されている。

2.商品・サービスの類似について
商品・サービスの類似性の判断基準として、「流通経路および販売拠点」が追加された。また、他の商品・サービスとの競合関係、補完関係、付属関係などの定義や、商品とその部品、原材料、半製品との関係などの補足情報もそれぞれ盛り込まれた。また、上記の要因の適用例なども例示されている。

3.その他の改訂
先行する登録商標の所有者が事業の多角化戦略を進めているか、商標出願人が善意の意図を持っているか、商標法第30条第1項10号ただし書きの「明らかに不当」であることの要件を満たしているかなど、いくつかの判断材料が変更されている。

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