2022-06-15

EU:模倣品とオンライン上の海賊版に関する欧州の若者の行動傾向 - EUIPO

EUIPO(欧州連合知的財産庁)は、2016年と2019年に続き、欧州の若者の知的財産に対する認識に関する2022年IP Youth Scoreboardの結果を発表した。

欧州オブサーバトリ(European Observatory)によるこの調査は、15歳から24歳までの欧州の若者たちの合法または違法なオンラインソースの利用における最新の傾向、および模倣品に対する認識と行動を明らかにすることを目的としており、調査結果は、世界模倣品撲滅の日(World Anti-Counterfeiting Day)に向けた欧州の啓発キャンペーンの一環として発表されたものだ。

模倣品の購入について
今回の調査では、新型コロナウイルス・パンデミック後の状況を反映して、37%の若者が過去12ヶ月間に1つ以上の模倣品を意図的に購入したことが確認され、前回の結果と比べて大幅に増加した。
若者が意図的に購入することが多い模倣品は、衣類とアクセサリー(17%)、次いで履物(14%)、電子機器(13%)、衛生、化粧品、パーソナルケア、香水(12%)であった。

オンライン上の海賊版
意図的な違法コピーは依然として多く、若い消費者の21 %(5人に1人)が過去12ヶ月間に意図的に違法コピーコンテンツにアクセスしたことを認めている。
一方、若年層では合法的なソースからのアクセスも定着しつつあり、60 % の若者が過去 1 年間に違法なコンテンツを使用、再生、ダウンロード、ストリーミングしていないと回答している、この傾向は、2016 年の 40 % 、2019 年の 50 %と続いていることが確認できた。

主要な推進力
模倣品を購入したり、海賊版コンテンツに意図的にアクセスしたりする主な理由は、これまで同様に価格と入手の簡単さにある。しかしながら、家族、友人、知人の行為などの社会的な環境にも大きく影響されている。

何が若者を変えさせるのか?
製品、デジタルコンテンツともに、若者が自分の行動を抑制する重要な要因として、サイバー詐欺やサイバー脅威の個人的なリスクを挙げている。また、環境や社会に与える悪影響への理解も、より広く若者から言及されるようになってきている

本文は こちら (Fake products and online piracy: new trends in young Europeans’ behaviour)