2022-11-07

10周年にあたるTM5年次会合をブリュッセルでハイブリッド開催、次回は韓国 - EUIPO

 日本特許庁(JPO)、中国国家知識産権局(CNIPA)、韓国特許庁(KIPO)、米国特許商標庁(USPTO)、欧州連合知的財産庁(EUIPO)が参加する商標五庁会合(TM5)と意匠五庁会合(ID5)が、10月24日から28日までブリュッセルで開催された。また、これらの会合に、オブザーバーとして世界知的所有権機関(WIPO)のダレン・タン事務局長が出席した。

 両会合では、ヨーロッパと日本のユーザー団体代表を会場に迎え、韓国、米国、中国のユーザー団体代表をオンラインでユーザーミーティングをハイブリッド開催し、商標権や意匠権を管理する際の技術的な課題やデジタルへの期待について議論された。

 EUIPOのクリスチャン・アルシャンボー長官は、5庁の共同声明を発表し、これまでの協力の成果を基に、IP状況の変化や新技術に合わせて進化する、相互運用可能で適応性のある商標制度に向けて取り組むことを再確認し、より強い負託を行った。また、アルシャンボー長官は講演の中で、五庁間の協力と、商標手続きの調和と改善の機会、そして人工知能のような新しい技術的なソリューションの重要性を強調した。

 ID5 会合では、特にデジタルデザインやメタバースなどの新技術に関する情報交換で進展があり、新技術に関する適応性と相互運用性のある意匠制度と幅広いユーザーグループとの協力に焦点を当てた共同声明を採択した。

 次回2023年のTM5会合とID5会合の事務局はKIPOが務めることとなった。

本文は こちら (EUIPO hosts annual meetings of five main trade mark and design offices)