米国のロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses)は、銃砲店がバンド名と同じ名前を使っているとして裁判所に提訴した。
米国のオンラインショップ「Texas Guns N’ Roses」は、銃器だけでなくバラの花束も販売している。
ガンズ・アンド・ローゼズは、80年代から「パラダイス・シティ(Paradise City)、「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル(Welcome to the Jungle)」、「ノーヴェンバー・レイン(November Rain)」などのヒット曲で知られるロックバンドだが、銃砲店の標章の使用が無許可であることは明らかだ。ガンズ・アンド・ローゼズは、銃砲店がガンズ・アンド・ローゼズとのつながりがあると思わせて消費者を惑わすとして、裁判でバンド名の使用を直ちに停止するよう要求した。
銃砲店は、「混同されたことは一度もない」し、ガンズ・アンド・ローゼズ側に「その証拠はない」として、不正を認めていない。「絶対に誰も混同しない。誰も私たちをロックバンドだと思っていないし、多少なりとも関係があるとも思っていない」と銃砲店側の弁護士は語っている。
裁判官がどのような判断を下すのかはまだわからない。ただ、よく知られた商標は、より広い範囲で保護される。つまり、商標が保護されている商品・サービスとは全く異なる商品・サービスに使用されている類似の標章に対しても、行動を起こすことができる。例えば、それによって評判を落とす場合などだ。