2023-03-09

EU:SDGsへの関心の高まりからグリーン関連EUTMの出願件数が増加 - EUIPO

 本調査は、2021年に発表したもののアップデート板で、気候変動や環境悪化に対する国民や政策立案者の関心の高まりが、EUTM(欧州連合商標)の出願にどう反映されているかを検証することを目的としたものだ。

 EUIPO(欧州連合知的財産庁)が、知的財産権の侵害に関する欧州監視部門(European Observatory on Infringements of Intellectual Property Rights)を通じて行った調査によると、2021年にEUIPO(欧州連合知的財産庁)に出願されたグリーン関連EUTMは18,726件で過去最高を記録し、EUTM出願全体に占めるグリーン関連EUTMのシェアは12 %に達した。

 また、EU加盟国以外の国・地域から出願されたグリーン関連EUTMの割合がEU加盟国よりも高いことも示された(14.1 % 対 10.6 %)。これは主に、中国、韓国、スイス、英国、米国から出願されたものだ。2021年、EU域内でグリーン関連EUTMの出願が多かった国は、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア、オランダ、ポーランドであった。

 「省エネ(Energy conservation)」と「エネルギー生産(Energy production)」は、2015年以降に出願されたグリーン関連EUTMの中で主要な商品分野で、これらを合わせるとグリーン関連EUTM出願の48 %以上を占めており、次いで、「公害規制(Pollution control)」の18 %、「輸送(Transportation)」の11 %が続いている。

 企業規模別には、大企業の出願の13 %がグリーン関連であるのに対し、中小企業の出願は10 %にとどまっている。2021年には、多くの企業がグリーンEUTM分野での活動を増加させ、大企業は14.6%、中小企業は11.2%となった。

 本調査は、1996年以降に出願されたすべてのEUTMの指定商品・サービスに含まれる約7000万語のうち、専門家が「グリーン」と定義した900語以上の用語リストの中から少なくとも1語を含む指定商品・サービスを検索するアルゴリズムによって見つかったグリーン関連EUTMに基づいている。

本文は こちら (Growing interest in sustainability sparks more green EUTM filings)