2023-04-17

日本:地域団体商標の「指宿鰹節」と「三木金物」とで地域を超えた新商品「鰹節削り器」が誕生! - JPO

 4月14日、日本国特許庁は、九州経済産業局と近畿経済産業局の仲介により地域団体商標として登録されている鹿児島県の「指宿鰹節」と兵庫県の「三木金物」の事業者によるコラボレーションが実現し新商品「鰹節削り器」を開発に成功した、と発表した。
地域の経済産業局と緊密に連携することにより実現した地域を越えた地域団体商標事業者同士のコラボレーションは今回が初めてとなる。

 「指宿鰹節」は鹿児島県指宿市の特産品として、「三木金物」は兵庫県三木市の特産品として、「指宿鰹節」は令和2年に「三木金物」は平成20年に地域団体商標に登録された。
それぞれの事業者が九州経済産業局と近畿経済産業局の協力を得つつ、販路拡大に取り組む中で、これら2つの経済産業局が連携し、地域団体商標の事業者の間を仲介することで、鹿児島県指宿市の山川水産加工業協同組合と兵庫県三木市の三木金物商工協同組合連合会とが、それぞれの強みを活かしてコラボレーションを実現し新商品の開発に取り組んだ結果、従来品よりもさらに削りやすさや、風味などにこだわった新商品「鰹節削り器」が誕生した。

 

 地域団体商標制度は、地域の事業協同組合や商工会、商工会議所、NPO法人等が使用する「地名+商品(サービス)名」からなる商標について、一定の要件を満たした場合に登録を認める制度で、地域ブランドを適切に保護することにより、信用力の維持による競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的としている。2023年3月末現在、750件の地域ブランドが地域団体商標として登録されている。

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