中国の有名な観光地である黄果樹瀑布(Huangguoshu Waterfall、貴州省安順市)が炎上している。ある建築設計事務所の設計図面を無断で使用して新しい観光案内所を建設したというものだが、その建築設計事務所が知的財産権を侵害されたとして訴えたのだ。
BCKJ建築設計事務所は、安順の地元政府は事務所に知らせずに建設を進め、事務所にはまだ報酬が支払われていない、と中華圏最大級のSNSであるウェイボー(Weibo)で不満を発信した。建築設計事務所は、公正と知的財産権の遵守を求めているのだ。
中国では、このような知的財産権の侵害が日常茶飯事で特に珍しいことではない。少林寺の商標も中国国内の衣料品ブランドに無断で使用されたことがある。
黄果樹瀑布に対する告発はSNSで注目を集め、多くのウェイボー・ユーザーが建築設計事務所を支持し、侵害を非難している。国や地方政府のランドマークでも、勿論他人のデザインをタダでパクってはいけないことを示している。