2023-06-28

EU:ドイツ企業のロゴ商標にアンダーアーマーが異議申立て - Knijff Trademark Attorneys

 スポーツウェアにとってロゴの使用はとても重要であり、多くの場合、ロゴだけでスポーツブランドを認識できる商標の要素となり得るからだ。アディダスの3本線やナイキのスウッシュはその好例だろう。

 アンダーアーマーのロゴも非常に認知度が高く、アンダーアーマーのロゴだけを見て、下部の文字(UNDER ARMOUR)を目にとめないこともある。

 ブランド名を商標登録することに加えて、文字とロゴの結合及びロゴだけを個別に商標登録するのもよい。アンダーアーマーは、ブランド名とロゴ(下図左)を別々に商標登録することも決めている。

 このことは、ドイツの企業が欧州連合(EU)に衣料品を指定したロゴ(下図右)を商標出願した今も役に立っている。現在、アンダーアーマーはドイツ企業のロゴ商標に対して異議申立てを行っている。審理はまだ始まっていないようだが...。

 事前に「どちらが勝者となるか」賭けてみるのも面白いかもしれない。商品は同じだが、商標は類似と判断されるのか?両商標間にいくつかの違いは認められるが、全体的には同じような印象を与えている。アンダーアーマーもまた勝利を確信しているようで、異議申立ての根拠として商標の広範な保護を持ち出していない。
(つづく)

本文は こちら (Under attack)