ベネルクスは「巨大をやっつける（giant slayer）」という評判を守り続けている。オランダ南西部の都市フス（Goes）にある小さなスナック・バー「ウェンディーズ（Wendy’s）」が、アメリカの大手ファーストフードチェーン「ウェンディーズ」を何年もベネルクスから遠ざけてきたように、今度はOmroep Maxの番になった。
ケーブルテレビ放送局大手のHBOが、自社のストリーミングサービス「HBO Max」ブランドを「MAX」に変更する意向を示したとき、オランダの放送局Omroep MAXはそれを見過ごすことはできなかった。そのため、ベネルクスにおいて「MAX」の商標権を持つOmroep MaxとHBOの親会社であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの間で厳しい話し合いが行われ、その結果、オランダにおける米国のストリーミング・サービスの名称は、世界各国でブランド名として使われている「MAX」ではなく「HBO Max」となった。
ヤン・スラフテル（Jan Slagter）氏は2005年にオランダで放送局「Omroep Max」を設立した際、ベネルクスで「MAX」を商標登録した。スラフテル氏は「MAX」という文字の重要性を示し、特にそれがOmroep Maxのようなオーディオビジュアル・メディアの企業に関連していることを強調した。HBO MAXやVRT MAXのように、「MAX」が付加されていても問題はない。しかし、「MAX」単独では、ベネルクスで 「MAX」が出所が分からなくなってしまう。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのような巨大企業と対峙するとしてもだ。
本文は こちら （MAXimum victory: Omroep Max triumphs over HBO Max in the Benelux）