2023-11-30

EU:ルイ・ヴィトンの変わらぬ模様の価値 - Knijff Trademark Attorneys

 最新ファッションに敏感でなくとも、ルイ・ヴィトンのバッグが一目でそれとわかるのは、その象徴的な模様のおかげだ。

 ルイ・ヴィトンの模様は、バッグの高級感と相まって消費者を惹きつけてやまない。しかしもちろん、成功すればその成功にただ乗りしようとする者が必ず現れる。結局のところ、独占的なイメージを真似て、その恩恵にあずかろうとすることほど簡単なことはないと考える者がいるからだ。 

 ルイ・ヴィトンの模様は欧州連合(EU)で商標として保護されているが、中国の出願人がバッグを指定して商標出願した模様について最近出願した商標は、商標登録の重要性を示している。

 登録されたルイ・ヴィトンの模様と出願された模様との間には明確な相違があるが、ルイ・ヴィトンの商標が享受している広い保護範囲を考慮すれば、混同の虞を証明することは難しくないと思われる。そこで、ルイ・ヴィトンは、混同の虞、著名商標のフリーライド、希釈化のリスクを理由に、この中国人の出願商標に対して異議申立を行った。

 希釈化とは、類似する商標が市場に多数出回ることで、ブランドが識別力を失うリスクを意味している。希釈化とフリーライドを立証するために、ルイ・ヴィトンはまずブランドの名声に関する証拠を提出しなければならない。一見すると簡単な作業のように見えるかもしれないが、提出しなければならない膨大な証拠資料を考えると、実際にはかなりの労力を要することになる。ただ、ルイ・ヴィトンが商標の保護を求めるのは初めてではないので、すでに十分な資料は準備されていることだろう。

出願商標

本文は こちら (The abiding Louis Vuitton pattern)