アマゾンの年次ブランド保護レポートが発表され、アマゾン・プラットフォームにおける2023年の侵害行為対策活動が報告された。
主な内容は以下の通り:
* 2023年、アマゾンは商品が販売用に出品される前に新たな販売アカウントを作成しようとする悪質業者の試みを70万件以上阻止した。これは、2020年の侵害アカウント作成の試み600万件、2022年の試み80万件から減少している。アマゾンの予防的な取り組みは、明らかに継続的な抑止効果をもたらしている。
* アマゾンが採用した積極的な対策は、ブランド所有者が介入したり苦情を申し立てたりする必要なく、侵害の可能性がある出品物の99%以上をブロックすることに成功している。
* アマゾンに報告されたブランドからの侵害通知総数は2020年以降30%以上減少している(同期間にアマゾンで販売可能な商品総数は増加し続けている)。
* アマゾン模倣品犯罪対策チーム(Amazon Counterfeit Crimes Unit)は2023年に全世界で700万点以上の模倣品を押収・処分した。
* Transparency product serialisation scheme(商品の真正性を確認するためのスキーム)に登録されている商品は16億を超えた。
今年の報告書から得られた重要なことのひとつは、アマゾンが侵害の可能性のある出品や出品者アカウントをブロックする積極的な活動を行った結果、ブランドが報告しなければならなかった侵害通知の数が減少したことだ。
ブランド・オーナーは、世界最大のオンライン・マーケットプレイスから侵害コンテンツを削除するのに必要な作業量が減ることを、好意的にとらえることだろう。模倣品の出品に対して苦情を申し立てることは、終わりのない「モグラ叩きゲーム」のように感じられることがある。アマゾンの内部メカニズムが、介入を必要とする侵害出品数だけでなく、悪質業者によって作成された出品者アカウント数も明らかに減少させたという事実は、多くの人にとって歓迎されることは間違いない。