2024-07-11

日本:コーエーテクモゲームスが著作権・商標権侵害訴訟でシンガポール法人と和解

株式会社コーエーテクモゲームス(以下「コーエーテクモ」)は、シンガポール法人であるYOUZU (SINGAPORE) PTE. LTD.(以下「YOUZU」) に対して、2024年4月8日に東京地方裁判所に提起した著作権侵害等の行為の差止及び当該行為から生じた損害の賠償を求める訴訟に関して、YOUZUとの裁判外における交渉により、YOUZUが著作権侵害を認めること等を内容とする和解が成立したと発表した。

事件の概要
 コーエーテクモが開発し知的財産権を保有するゲームソフトシリーズ「信長の野望」及び「太閤立志伝」の音楽、ゲーム画像並びにコーエーテクモの商標が、コーエーテクモの許諾を得ることなく、YOUZUのゲームアプリ(以下「YOUZUアプリ」)のWeb広告に継続的に利用されており、コーエーテクモは、この利用行為を著作権侵害等に該当すると判断し、提訴前からYOUZUに対して警告書を発送し改善を促したが、YOUZUは、権利侵害の疑われる全ての画像等の削除を約束していたが、その後も改善がなされず侵害行為が継続していたため訴訟を提起した。

和解の概要及びコーエーテクモが受け入れの理由
 YOUZUはコーエーテクモに対し、YOUZUの広告画像及び広告動画を作成及び配信することによりコーエーテクモの著作権及び商標権等を侵害したことを認め正式に陳謝した。また、YOUZUはこれまで複数回にわたって侵害行為を行っており、再発防止がコーエーテクモの提訴の目的の一つとしていた。今回の和解において今後の著作権侵害を抑止するための対策について合意に至ったことから、コーエーテクモの知的財産保護の方針にも沿うものであると判断したことで和解を受け入れた。

 コーエーテクモ著作物・商標の無断利用は、コーエーテクモの知的財産権の価値を棄損するものであると同時にユーザーやコーエーテクモのパートナー企業の皆様に対し当該ゲームがコーエーテクモのものであるとの誤解を与え得る行為であり、このような行為はユーザーやコーエーテクモのパートナー企業にも不利益を与えるものであることから、コーエーテクモは権利侵害に対して引き続き毅然とした対応を行う、としている。

コーエーテクモのプレスリリースは こちら