奈良県織物工業協同組合が商標登録出願していた「奈良の蚊帳織り」の名称とロゴマーク(下図)が特許庁に登録された。
奈良県織物工業協同組合は、24類と25類の商品を指定して商標出願したところ、「蚊帳織り」の文字を有してなるところから、商品の品質について誤認を生ずるおそれがある(商標法第4条第1項第16号該当)として拒絶理由通知を受け取ったが、「蚊帳織りの...」に指定商品を変更する手続補正書を提出して拒絶理由を解消した。
今回奈良県織物工業協同組合は、グローバル化の波が押し寄せ競争が激しくなっている中、奈良県の伝統ある蚊帳織りの技術を守りつつ後世へ継承していくため、立ち上げたブランド「奈良の蚊帳織り」を商標登録して、ロゴマークが使用されている商品は市場の廉価品・粗悪品と比較して、吸水性や速乾性に優れ、本来の素晴らしさを利用者に認知してもらうことを目的としたものだ。組合によると、奈良の蚊帳生地の生産量は日本一という。
奈良県織物工業協同組合は、奈良県における織物業の発展を目的として昭和22年2月に設立され、現在16の企業が組合員となり、織物業の振興に努めている。