マドリッド制度に関する年次報告書「Madrid Yearly Review」の最新版が公開された。この最新版は、2025年のマドリッド制度の利用状況に関する情報とデータを提供している。
主な統計概要
* 国際商標登録の出願件数: 64,150件(前年比-1.5%)、指定件数: 45万件以上(+1.0%)
* 有効な国際登録件数: 943,743件(+2.4%)
* 有効な国際登録における指定件数: 7,522,669件(+0.6%)
* 国際登録の(地理的な保護範囲を拡張する)事後指定の件数: 68,264件(+2.5%)
* 国際登録の更新件数: 43,049件(+7.0%)
2025年のマドリッド制度の上位出願人
米国の出願人が最も多くの国際商標出願を行い (10,997件) (-2.5%)、次いでドイツ (6,106件) (-5.3%)、中国 (5,636件) (-4.9%)、フランス (4,026件) (-4.4%)、英国 (3,871件) (+3.7%) の順となった。
フランスの化粧品会社、ロレアルは5年連続で首位を維持し、274件の出願を行った。米国のゲーム会社、ライト&ワンダーが38位順位を上げて出願件数2位 (105件) となり、次いでスロベニアのジェネリック医薬品会社、クルカ(101件) が続いた。
出願上位の商品・役務区分
2025年に出願された国際商標出願全体の約80%において、出願に含まれた商品・役務の区分数は1類~3類であった。
2025年の国際商標出願において指定された全ての商品・役務の区分の約10.8%を、9類 (コンピュータハードウェア・ソフトウェアを含む) が占めた。
その他の上位の区分には、35類 (事務、広告、事業管理などのサービス)、42類 (科学・産業・技術分野のエンジニア等によるサービス)、41類 (教育、訓練、娯楽、スポーツ及び文化活動の分野におけるサービス) が含まれている。
事後指定件数が増加
2025年の事後指定の申請件数は2024年から2.5%増加し、3年連続で増加を記録した。過去15年間で事後指定の申請件数は着実に伸び続けており、2011年の43,000件超から2025年には68,000件超へと、57%増加した。これらの数字からは、マドリッド制度への新規加盟国の増加により、国際商標登録の権利者が新加盟国まで保護範囲を拡張しようとする動きに加えて、既存の加盟国市場に関しても権利者が商業活動を拡大しようとする戦略的な動きが広がっていることが読み取れる。
