2026-07-01

日本:政府が「2025年模倣品・海賊版対策 総合窓口年次報告書」を公表、ネット取引関連が全体の約80%

2025年の模倣品・海賊版対策に関する相談業務の状況をまとめた政府模倣品・海賊版対策総合窓口年次報告書が公表された。この報告書は、「知的財産推進計画」に基づき、毎年、政府が総合窓口として行っている相談受付業務等の内容を「年次報告書」としてとりまとめている。

2025年の概況は以下の通り;
窓口における相談・情報提供の受付概況
* 受付件数の総数は686件。電子メールでの受け付けが多い(89.5%)
* 受付件数のうち、情報提供は563件、相談件数は123件

インターネット取引関連の相談・情報提供
* インターネット取引関連の相談・情報提供(通販サイト、オークション、フリマ、SNS、違法アップロード・違法ダウンロードを合計したもの)は、「項目ベース(1つの相談・情報提供案件で対象が複数ある場合は複数項目数をカウント)」で543件
* インターネット取引に関する相談・情報提供のうち違法アップロード・違法ダウンロードが39.6%を占めるが、フリマ、SNS、オークションといった個人間(CtoC)取引に関する相談・情報提供も多く寄せられている

地域別・商品分野別の相談件数
* 相談案件のうち、製造(発生)国・地域が判明しているものは、項目ベースで日本(53%)、中国(35%)の順に多い
* 相談案件のうち、商品の種別が明らかなものは、項目ベースで一般機械・産業機械と雑貨が同率(30%)で最も多く、次に繊維(25%)が多い

知的財産権別の相談・情報提供
* 相談案件のうち、対象となる知的財産権の内容が明らかなものは、項目ベー
スで商標権(46%)、著作権(32%)の順に多い
* 情報提供案件のうち、対象となる権利の内容が明らかなものは、項目ベース
で著作権(54%)、商標権(32%)の順に多い

まとめ
* 窓口に寄せられる情報提供・相談案件の約80%がインターネット取引関連。近年はフリマなどインターネット上の個人間(CtoC)取引における模倣品出品に関する相談・情報提供が多数寄せられている。
* 情報提供としては、フリマアプリや詐欺的なSNS広告を介した模倣品販売に関するものが多い。
* 相談としては、国外事案を含む権利行使方法等に関する法的な問題の確認、輸入差止申立て等の取りうる手段に関する相談、無料相談が可能な専門機関の紹介依頼が多い。

報告書の概要は こちら