BMWとモンスターエナジーとはどんな関係があるのだろう。一方は自動車メーカーで、もう一方はエナジードリンクブランドである。最近、BMWがモンスターエナジーのロゴ（下右図）の商標出願に異議申立てをしたことで、この両社が対立することになったのは驚きだった。
トラブルの発端は、モンスターエナジーのロゴが自動車を指定した商標出願であったことだった。大きな問題になるようには思われなかったが、BMWは、モンスターエナジーのロゴとBMWが所有する先行する商標（下左図）の「M」が似ていると判断した。おそらくモンスターエナジーのロゴを「M」と認識される虞があると考えたのだろう。
EUIPO（欧州連合知的財産庁）は、両商標に外観的な類似性が全くないことを明確にしたが、少数の人がモンスターエナジーのロゴを「M」と認識する可能性について排除できなかった。
では、それによって異議申立てが成功することを意味するのだろうか？EUIPOは、常にすべての相違点、類似点、追加的な状況を考慮し、それらを総合的に判断して結論を出す。この場合、主たる相違点が、少数の人がモンスターエナジーのロゴに「M」を見るという唯一の事実を上回った。
本文は こちら （Surprising trademark battle between BMW and Monster Energy）