2026-07-21

中国:ルイ・ヴィトンが商標権侵害訴訟に勝訴、中国茶チェーンに異例の高額賠償(約2.4億円)判決

フランスの高級ファッションブランド「ルイ・ヴィトン」が、中国の人気茶飲料チェーン「茉莉奶白(Molly Tea)」を相手取り、登録商標専用権の侵害を訴えていた裁判で、江蘇省の蘇州市中級人民法院はルイ・ヴィトンの訴えを認める一審判決を下した。裁判所は、茉莉奶白がブランドロゴや店舗装飾、商品のパッケージに使用していた黒色の「花弁4枚」図形が、ルイ・ヴィトンの象徴的なモノグラムの登録商標に含まれる「四つ葉の幾何学花柄」と視覚的に類似すると認定した。茉莉奶白が過去に同様の図形を商標登録出願した際、中国当局から「ルイ・ヴィトンの登録商標に類似している」として複数回にわたり登録を拒絶されていたにもかかわらず使用を継続した点から、裁判所から悪質な意図的侵害だと判断され茉莉奶白に対して商標権侵害行為の停止と公式SNS等での謝罪に加え、経済的損失と弁護士費用など計1030万人民元(約2億4000万円)の損害賠償を支払うよう命じられた。但し、茉莉奶白側は判決を不服として上訴する方針を示している。

報道によると、この判決についてネット上で数万件のコメントが寄せられており、「元は中国の文様」だとして茉莉奶白を擁護するコメントがある一方、「自社の知的財産権を守るのは正当なこと」とのコメントも見られ、意見が割れている。こうした商標保護活動が中国市場におけるブランドイメージに与える影響が懸念されるが、高級ブランドを嗜好する富裕層は知財紛争や世論の逆風を理由に購買行動を変えることはないことからリスクは極めて低いのではないかとのアナリストの見解も示されている。