台湾経済部智慧財産局(TIPO)は2025 Annual Reportを発表した。それによると、台湾における商標出願件数は97,411件(前年比8%増)となり、過去最高を更新したことが明らかになった。区分数ベース(124,242区分)でも前年比10%増を記録し、台湾市場における自社ブランドの権利保護ニーズの高さが改めて示される結果となった。
商標に関する主な傾向は以下の通り;
1. 台湾国内および外国からの出願状況
出願全体の増加は、主に台湾国内(居住者)からの旺盛な出願が牽引した。
* 台湾国内出願: 75,573件(前年比9%増)で過去最高を更新。全体の約77.6%を占めた。
* 外国からの出願: 21,838件(前年比4%増)と堅調に推移。国・地域別では中国(5,802件)、日本(3,435件)、米国(3,014件)が上位を占め、特に韓国(2,394件)は前年比約25%増と大幅な伸びを見せた。
2. 主要な指定区分と成長分野
* 台湾国内出願: 第35類(広告・事業管理・小売等)が14,913件で最多。成長率では、第42類(科学技術サービス、前年比31.6%増)や第41類(教育・娯楽、同24.0%増)、第9類(コンピュータ・IT製品、同17.6%増)が急成長しており、イノベーション分野やコンテンツ産業への投資加速が顕著だ。
* 外国出願: 第9類が4,063件で最多となり、台湾のハイテク産業への外国企業の高い関心が反映されている。次いで第35類、第3類(化粧品等)が続いた。
3. 審査期間の短縮と効率化
出願件数が増加する一方で、審査効率の改善が進んだ。商標の平均FA期間は5.6ヶ月となり前年から0.5ヶ月短縮された。AI検索ツールの導入・活用などの取り組みが、審査期間の短縮と迅速な権利化に寄与したものと思われる。
