2026-09-14

日本:2026年上半期、知的財産侵害物品の差止件数・点数が過去最高 - 財務省

財務省は2026年9月4日、2026年上半期(1~6月)に全国の税関が差し止めた知的財産侵害物品の輸入状況を公表した。輸入差止件数は1万9,568件で前年同期比12.6%増、差止点数は138万6,640点で同225.7%増となり、いずれも上半期として過去最高を記録した。差止点数は上半期として初めて100万点を超えた。税関は1日平均108件、7,660点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めたことになる

仕出国・地域別では、中国からの輸入差止件数が1万6,026件(構成比81.9%)と圧倒的に多く、次いでシンガポール1,027件(5.2%)、ベトナム764件(3.9%)、韓国670件(3.4%)、香港594件(3.0%)となった。差止点数でも中国が122万4,161点(88.3%)と大半を占めた

知的財産権別では、商標権侵害物品の差止件数が1万7,366件(86.1%)で最多となり、前年同期比5.5%増加した。著作権侵害物品は2,040件(10.1%)で、同176.4%の大幅増となった。差止点数では、商標権侵害物品が55万8,357点(40.3%)で最多、次いで意匠権侵害物品51万3,167点(37.0%)、著作権侵害物品30万461点(21.7%)となった。特に意匠権侵害物品は前年同期比1,266.5%増と急増している。

品目別の差止件数では、衣類が4,177件(19.6%)、バッグ類が2,960件(13.9%)、携帯電話および付属品が2,313件(10.9%)、靴類が1,635件(7.7%)の順となった。また、「シール、ステッカー」の差止件数は4,279件で、前年同期比2,608.2%増と急増した。差止点数では、シール・ステッカーが65万5,436点(47.3%)を占めたほか、2026年上半期に初めて差し止められた「ホットアイマスク」が50万7,168点に達した。

輸送形態別では、差止件数の78.2%(1万5,297件)が郵便物、21.8%(4,271件)が一般貨物だった。一方、差止点数では一般貨物が111万1,115点(80.1%)と大半を占めた。越境電子商取引等を通じた小口輸入への対応に加え、大量の侵害品を含む一般貨物への水際取締りも重要性を増していることがうかがえる。

今回の統計は、差止件数・点数の双方で上半期過去最高となっただけでなく、商標権、著作権、意匠権の各分野で侵害品の流入が続いていることを示しており、税関による知的財産権の水際取締りの重要性が一層高まっている。